わんちゃんと序列

犬をしつけるコツは、主従関係を築くことから始めることです。良好な主従関係が築けるかどうかによって、その後のあらゆるしつけの効率が全く違ってきます。主従関係を築くために効果的かつ比較的簡単に訓練できるのが「散歩」時間を有効に使うことです。犬は集中できる時間が非常に限られています。訓練の時間を短時間にしてあげることで効果が上がりますし、飼い主も負担が少なくすみます。具体的な訓練の方法ですが、まず、散歩の中で訓練する場を決めます。途中にある公園や、散歩コースのここからここまでといった形でもいいです。始めのうちは、その場所に到着するまでは自由に行動させてあげても大丈夫です。到着したら、これから訓練の時間なのだと分かるような合図を送ります。例えば、訓練用の首輪、リードに付け替える、服を着せる、または毎日決めた声掛けをするなどです。訓練の場では、リードを引きながら、自分の斜め後ろを歩かせるようにします。自分を追い越したり好き勝手な行動をした時は、すかさずリードを素早く強く引き、いけないことであることを決められた短い言葉「だめ。」「ノー。」などと静かに伝えます。時々わざと立ち止まるようにしながら理解度を確認します。うまくできた場合は、褒めてあげますが、褒め方も気を付ける必要があります。あまり喜ばせないようにするぐらいが適当です。喜んで飛びついてきたりする場合は、「だめ。」「ノー。」と制止します。訓練はだいたい15分から30分くらいが集中力を切らさず適当です。訓練を終えたら終わったと分かるように合図を送ります。これにより、飼い主を主人と認識し、だめな行動をとった時の主人からの合図を覚えます。トイレなどを教える時も、同じ合図を送ることで理解できるようになります。そして、一番重要なのが、決して体罰を与えないことです。恐怖を与えて支配するのではなく、愛情を持って教えていくことで、主人に従うことに自然と幸せを感じてくれるようになります。



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